2012年3月23日金曜日

人はどこまでも贅沢である(ヘンデルの場合)

ヘンデルのクラヴサン作品(イギリスに帰化したからハープシコード作品かな)、
いろいろ聴いてきたのですが、ソフィー・イェーツによる、1720年及び1733年曲集の
全曲(3枚分売)が今のところベストかな、と思います。

あと、引退して僧侶になったポール・ニコルソンの演奏もなかなか良いです。


ボーモンの2枚も良いですけれど。

まあ、相当高評価の演奏ではあるのですが、分売とか曲順とかで買いそびれていまして。
知っている方には、何を今さら、なんでしょうね。お恥ずかしい。
確かに遊び心も忘れない良い演奏でした。装飾の趣味が良いんですよ。

いやしかし、ほんと数だけはあるんですけどね、いろいろ。
レオンハルト御大はヘンデルはプリミティヴすぎるから弾かない、
とおっしゃって結局録音しないまま他界されたし、
ほとんどの録音は1720年曲集だけだったり、
唯一の全集は演奏が話にならないものだったり、
なにか呪われてるのか、っていう感じさえします。
ソフィー・イェーツのヘンデルは全集になる、
というような情報もあったような気がするのですが、
それは出版された組曲の全集、という意味だったのかな?もったいない気がします。

ヘンデルはもう昔から偏愛していて、最近はオペラやオラトリオの
同曲異演が楽しめるなど、昔からは考えられない贅沢な状況ですが、
唯一の穴、クラヴサン作品、これをなんとか早く埋めて欲しいなと思います。
人はどこまでも贅沢であるのです。

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