グノーの「ミレイユ」のBDを観て痛烈に感じたからです。
グノー:『ミレイユ』全曲 N.ジョエル演出、ミンコフスキ&パリ・オペラ座、ムーラ、カストロノヴォ、他(2009 ステレオ)
(Amazon) (HMV)
グノー はマスネ以前におけるフランス・ロマン派のオペラ作曲家として
重要な位置を占めていますが、映像は珍しいです。
「ファウスト」以外は音盤も珍しいといった具合で、
ですから、ミンコフスキが指揮した映像ともなれば断然「買い」となります。
HMVのリンク先にはいつの間にかあらすじが載せられていますが、
私が買ったときは何もなかったので、本当に何も知らない状態で
このBDを観ました。
話としてはベタもベタ、愛し合うカップルが男の貧しさゆえ、
裕福なヒロインの親に結婚を反対される、というもの。
さて、結末は?というところなのですが、
よくもこんな単純な話を全5幕2時間半もの
大作に仕上げたものだと感心します(笑)。
しかし、この上演、南仏の美しさが際立っていて、
夕暮れ時や夜、明け方、真昼、といった各時間による違い、
麦畑の美しい情景、夜の不気味さ、砂漠の容赦ない日差し、
とてもすばらしく視覚化されています。
とても舞台の上とは思えないほどにすばらしいものです。
台本のあらすじは単純ですが、たとえば収穫祭などでは
喜ばしい踊り、第3幕では嫉妬に狂ったウリアスや、
その後の逃亡での夜の不気味さ、
終幕では、宗教音楽の大家でもあったグノーらしい幕切れと、
なかなかに多様な音楽を作曲できるように
下準備はされていると感じました。
このあたりは台本作家は十分に役目を果たしています。
実は、以前音盤だけで聴いたときには、
正直この作品は退屈だったのです。
この映像は確かにミンコフスキのメリハリの利いた音楽作りの
すばらしさもありますが、それ以上に舞台の美しさが
ひときわ目立ったものでした。
この作品は南仏の風景の美しさと一体になったとき、
はじめてその音楽が活きてくるものだと痛感したのです。
その意味ではジョエルの演出は、ミンコフスキの指揮とともに
大いにたたえられてよいと思います。
この作品は、ほかのどんなオペラよりも、
映像が大切だと思います。
音盤で退屈な思いをされた方にこそ、
この映像を観ていただきたいと思います。
グノー はマスネ以前におけるフランス・ロマン派のオペラ作曲家として
重要な位置を占めていますが、映像は珍しいです。
「ファウスト」以外は音盤も珍しいといった具合で、
ですから、ミンコフスキが指揮した映像ともなれば断然「買い」となります。
HMVのリンク先にはいつの間にかあらすじが載せられていますが、
私が買ったときは何もなかったので、本当に何も知らない状態で
このBDを観ました。
話としてはベタもベタ、愛し合うカップルが男の貧しさゆえ、
裕福なヒロインの親に結婚を反対される、というもの。
さて、結末は?というところなのですが、
よくもこんな単純な話を全5幕2時間半もの
大作に仕上げたものだと感心します(笑)。
しかし、この上演、南仏の美しさが際立っていて、
夕暮れ時や夜、明け方、真昼、といった各時間による違い、
麦畑の美しい情景、夜の不気味さ、砂漠の容赦ない日差し、
とてもすばらしく視覚化されています。
とても舞台の上とは思えないほどにすばらしいものです。
台本のあらすじは単純ですが、たとえば収穫祭などでは
喜ばしい踊り、第3幕では嫉妬に狂ったウリアスや、
その後の逃亡での夜の不気味さ、
終幕では、宗教音楽の大家でもあったグノーらしい幕切れと、
なかなかに多様な音楽を作曲できるように
下準備はされていると感じました。
このあたりは台本作家は十分に役目を果たしています。
実は、以前音盤だけで聴いたときには、
正直この作品は退屈だったのです。
この映像は確かにミンコフスキのメリハリの利いた音楽作りの
すばらしさもありますが、それ以上に舞台の美しさが
ひときわ目立ったものでした。
この作品は南仏の風景の美しさと一体になったとき、
はじめてその音楽が活きてくるものだと痛感したのです。
その意味ではジョエルの演出は、ミンコフスキの指揮とともに
大いにたたえられてよいと思います。
この作品は、ほかのどんなオペラよりも、
映像が大切だと思います。
音盤で退屈な思いをされた方にこそ、
この映像を観ていただきたいと思います。
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